1.明日のことは

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(曲解説)
 2年半ほど前の曲。ピアノでF→C+→Gm→B♭mと遊んでいたらメロディーが浮かんできた。詞はすでに殆ど書いてあったのでゴロを合わせて出来上がり(笑)。ピアノで曲作りをするのとギターとでは曲調もコードも雰囲気も変わるのが面白い。なにをしていても時だけはどんどん流れてゆく・・・つまらん喧嘩をしている場合じゃないよね、って曲です。

(裏側から見た曲解説 by イチロー)
 まず、アルバム作成のスタートとしてこの曲のデモが送られてきました。私の中ではこれがタイトル曲、またはアルバム1曲目になるかなぁと言う印象。ただ、音がどうにもDAW初心者そのものの音だったので、ドラムとベースに関しては佐古さんのMIDIを使ってこちらで音を仕上げさせていただきました。ベースはポールに寄せてホフナーのモデリングを使ったりしてビートルズテイストは醸します(笑)
 レコーディングは仮ドラムベースを作り、2020/9/27真由香ちゃんのピアノから始めました。これはSalt&Pepperで録音。5テイク録って編集。イントロでダンパーの音が思いっきり入っていますが、これは真由香ちゃんの「気合い」と言う名の音楽だと思ってそのまま採用。
 その後、2020/12/8にエヌトライブにて歌を録音。前日の私との深酒で喉の具合は些か心配ではありましたが(苦笑)4テイク目がとても良くてOK。
 
 ちなみに、ボーカル録音システムですが、マイクは佐古さん手持ちのノイマンU87Aiを使用。マイクプリはマリンエアと言う1970年代のビンテージトランスを積んだイギリスのNEVE(ニーヴ)1272を通し、コンプレッサーはデンマークのTUBE-TECH CL-1Bと言う真空管コンプを通しました。からのAVID192I/O経由でProToolsです。(基本これです)

 最終的にバッキングギターを入れたいとも思いましたが、ありきたりなバンドサウンドになりそうな気がして提案をやめました。これは佐古さんと真由香ちゃんの世界がとても自然に感じられる仕上がりにしたいと言う想いもありました。
でも、ライブではストラトかテレキャスをサビでジャキーンと掻き鳴らしてもらいたい気がします。
 ミキシングに関しては、アルバム全体でこの曲から始めました。このアルバムのサウンドの方向性はこの曲で定めた訳です。最初のミックスは、出だし1発目の曲なので、歌にリバーブ等のエフェクトを一切無しにしてドライで聴かせ、サビからリバーブオン・・のイメージだったけど、佐古さんから「なんか素のままは恥ずかしい」とのことで歌い出しからリバーブを追加。テイク2でOKとなりました。