2.南の島へ

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(曲解説)
 20年以上前の曲で、以前作ったオリジナルCDにも入れた曲。途中テンポも変え波の音を入れたり、20年前と同じに再現してみました。歌っているとイチローが「楽しい曲なんだからもう少し楽しそうに歌えませんかねぇ」といちゃもんを付けてきた曲だ。「今はこの時ほど楽しくないからなぁ」とぼやきながら、それでも仕方ないから20年前を必死に思い出して歌ったのである(笑)。

(裏側から見た曲解説 by イチロー)
 これは佐古さんが既に自主制作で完成している楽曲。こういう曲をカバー?新録するのが実は一番難しい。オリジナルを越えると言うのは不可能に近いことだと思っているからです。オリジナルを越えるカバーや新録音って・・私は思い浮かびません。
 どうしようかなぁ~と思いつつ、ドラムとベースに関しては「明日のことは」同様に佐古さんのMIDIを使ってこちらで音を仕上げさせていただきました。他のアレンジについては佐古さんに一任。ただ、オリジナル音源ではハモが曖昧だったので、そこはキチンと仕上げていきました。

 この曲のボーカル録音システムは、マイクは佐古さん手持ちのノイマンU87Aiを使用。
キャラは今っぽくしようと思い、マイクプリは現行品のイギリスのSSL(Solid State Logic)SIXを使用。コンプレッサーもSIX内蔵のものを使用して、2021/6/29 にエヌトライブにて歌を録りました。これは5テイクほど録り、2番目によかったテイクも使い、いわゆる「ダブリング」ってやつで、佐古さんのボーカルを二重にしています。

 歌録りが終わると佐古さんが「ハンドクラップを録りたい」とのことで、晴美さんにも参加していただきました。実はハンドクラップだけで7テイクも録り、夫妻で「たかがハンドクラップ~されど・・・」と思ったことでしょう。(笑)
 収録終わりに「これで晴美さんも参加出来た」とつぶやく佐古さんが印象的でした。
この歌のミキシングはテイク3でOK・・・と思ったら、「努力して作った波の音をもっと大きくしてくれ」とのことで、波音を大きめにしたテイク4がOK。波の音・・・佐古さん会心の自作波です!こだわった分しっかりと聴いていただきたい。(笑)