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中国 桂林   


 以前から行きたかった桂林に正月に行った。南京から桂林、漓江下り をして上海などを回るツアーである。旅行全体の話は端折って、この旅行のハイライト、漓江下りだけを紹介しよう。上の写真は漓江下り の出発点である竹江埠頭の様子。最近中国でも観光旅行者が増え、この漓江下り も人気のツアーだ。何十艘もの船が埠頭に並び、続々と客が乗り込む。日本のナントカ下りとは規模が違う。ここから陽朔埠頭までの約60kmを4〜5時間かけて流れ下ってゆくという 壮大な趣向である。

 当たり前の話だが水量が多いと流れも速く、4時間未満で着いてしまうらしい。我々が行ったこの日は水量が少なく、これ以上減水するとこの漓江下り も中止になるかもしれないというギリギリの水量だったらしい。確かに船の底が川底に着きそうなほどの水深だ。こんな時は時間も5時間近く掛かるらしい。ま、それだけゆっくり景色を楽しめるってことだな。

 皆がデッキに出て、感嘆の声を上げている。ガイドに言わせるとこの日がベストの天気であるらしい。つまりあまり晴れてしまうと景色の色が飛び、いわゆる水墨画の世界が現出しないのであり、もちろん雨が降ってしまってはデッキにも出られない。今日は晴れている のだが写真のように軽くガスがかかっていて・・・これがベストなのだそうだ。

絶妙な晴れ具合

川幅は大きくなったり小さくなったりして延々と流れてゆく

なにやらおっさんが二人、竹船で近づいてきたと思ったら・・・

物売りのおっさんでした

こんな幻想的な景色の中を船は流れていきます

ほれ、たまには記念写真いっちゃおうか・・・

台湾より南なので一月の紅葉。

こういうところで暮らすと考え方も変わるんだろうなぁ・・・

ここも昔は海だったんです

こうしてみると日本ってスケールが小さいなぁ・・・

昔建てられたイギリス人の別荘(今は廃屋)

ここらで私が一番気に入った写真を・・・

昼ごはんも後ろでコックが作ります

個人経営の観光船?

もちろんこの川は地元の人々の生活の場ですね

果てしなく延々とこんな景色が周囲に広がっています・・・面積はどんだけー?

釣り人発見!ちっこいちっこい魚を釣っていました

この観光船の値段は交渉しだいらしいです

終点の陽朔

 ガイドがこの街では絶対に財布を取り出すなと厳しく通達する。物売りとスリが多く、以前物売りから品物を買った客が金を払おうと財布を取り出すと、周囲から人が集ってきてもみくちゃにされて財布から金を抜き取られたこともあるという。中国の観光地は確かに物売りが多い。観光客とみると必ず寄ってきて「1000円!1000円!」とやる。「シェンエン!、シェンエン!部隊 (笑)」である。殆ど誰も買わないが、中国の田舎の月収は数千円だろうから、一日に一個売れれば御の字なのであろう。 売っているものもいい加減なものが多い。

シェンエン部隊のオバチャンにまとわり付かれて困り果てるじょしゅ

    最後に、この近くにある世界一の鍾乳洞の内部の写真です。やはり中国は大きな国だ。歴史的にも仏教、儒教だとか漢詩、その他いろいろなものを日本に送り込んできた、かつては日本の先生みたいな国だった筈だが、最近の工業化で現世主義、拝金主義のはびこるなんとなく精神的に魅力のない国に変化しているようで、少し寂しい。路上人前で平気で痰を吐く人々を見ると、歴史や自然の雄大さに比しててそこに住む人々のあまりの落差を感じる。


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